PMAJ PMS資格を取得しました――PMPとの違いと、これからのキャリアへの活かし方

この度、特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が認定する PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格 の認定を受けました。

IT業界に25年以上携わり、PMP資格を取得してからさらに一歩踏み込んだ形での今回の資格認定。今回はPMSとはどんな資格なのか、PMPとの違い、そして私自身がなぜこの資格を目指したのかをお伝えしたいと思います。

PMSとは何か――P2M資格制度の「スペシャリスト」レベル

PMS資格は、特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が認定する日本国内の資格で、様々な業種での事業責任者や管理者に受験者が多く、IT業界をはじめ製造業界全般で活用されています。

P2M(Project & Program Management)は、プロジェクトおよびプログラムマネジメントの専門家を認定することを目的とした制度で、PMC・PMS・PMR・PMAという4段階のレベルに分けられているのが特徴です。その中でPMSは第2レベルに位置し、プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントの両方を包括的に扱える知識を持つことを証明する資格です。

試験はCBT形式で実施され、改訂4版P2Mガイドブックに基づくプロジェクト・プログラムマネジメントに関する知識が問われ、150分100問の四者択一形式で行われます。合格率は41.9%(2023年6月実施)と、決して易しくはない試験です。

銀行・保険・クレジットにまたがる大規模金融システムを束ねる立場として、まさに「複数プロジェクトの統合管理」こそが日常業務の核心です。PMPで培ったプロセス管理の精度に、P2Mが提供するプログラム視点を加えることで、より上位の経営判断に近い思考で現場を動かせるようになると感じています。

また、PMP資格や情報処理技術者試験(プロジェクトマネージャ)を持っている方は一部の試験が免除されており、PMSプログラム試験に合格すればPMS資格の認定を受けることができます。 PMPホルダーにとっては、効率的なルートで取得できる点も魅力のひとつです。

なぜ今、PMSを取得したのか

私がPMSを目指した理由は明確です。マネジメントの言語を、グローバルから日本のコンテキストへと拡張するためです。

PMP取得後も、現場ではPMBOKの枠に収まらない課題に向き合い続けてきました。複数のシステム刷新プロジェクトが並走し、組織を跨いだ調整が求められる局面では、プログラムマネジメントの考え方が不可欠です。P2Mが提唱する「ミッション達成のための統合的なプログラム思考」は、まさにそのような課題を解くための知的基盤になると確信しています。また、IT×経営という軸でキャリアを再構築する過程で、PMS資格は「日本のビジネス環境で通用するPM専門性」の証明として重要な位置を占めています。

これからのキャリアへの活かし方

私が目指すのは**「経営とITを繋ぐ変革推進者」**としての役割です。

特に経営コンサルティング領域では、クライアントの課題を単なる技術論ではなく、プログラム全体の文脈で構造化し、解決策を導く能力が問われます。PMS取得を通じて深めた「プログラムを俯瞰する思考」は、コンサルタントとしての提言力を支える重要な土台になると考えています。

P2M資格は、実践力のレベルによって段階的に認定される制度です。今後は資格と実務・研究の三輪で専門性を磨き続けていきます。

おわりに

資格は手段であり、ゴールではありません。しかし、体系的な知識の棚卸しと、それを証明する機会としての資格取得は、キャリアの節目に自分を問い直す貴重なプロセスでもあります。

この積み重ねを、次のステージに向けた確かな土台として活かしていきたいと思います。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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